刑務所にて

契約栽培で長年のつきあいのある農家が、
事件に巻き込まれて刑務所に入っている…
と聞いて、面談に行ってきました。


ドドマ市の刑務所の場合、
面談時に差し入れする日用品は
刑務所内の売店で買うらしい。


まず必要なのは石鹸と歯ブラシ、
それからスキンケア用のクリーム、
この3点が差し入れの基本だと聞いた。


収監されている農家は髭モジャのオッサンですが、
スキンケア用クリームは必要らしい。
これがないと肌がカサカサになるそうです。


その次に必要なのは、砂糖。
たぶん朝食のチャイに必要なのだと思う。
その他にも保存できる食品を買って手続きする。


日本ではガラス越しに会話する部屋に
1人1人呼ばれるようですが、
そんなシステムはありません。


3重の鉄格子+金網を重ねた檻があって、
そこに受刑者20人くらいが呼ばれ、
会いにきた30人が一気に面談します。


そもそも鉄格子と金網が厚すぎて、
受刑者の顔がぜんぜん見分けられない。
さらに50人が一気に大声で話すカオス状態。


こりゃムリだわ…と思って呆然としていると
看守に手招きされ、彼は外で作業しているから、
直接行って会って良いという。


刑務所から200mほど離れた場所で、
彼はレンガを作る作業をしており、
普通に会って話すことができました。


差し入れを渡してから、
他に必要なものはないかと聞くと、
バケツが欲しいという。


刑務所の部屋には椅子がないので、
腰をかけたり水を汲んだりするために、
プラスチックのバケツが欲しいのだとか。


隣で聞いていた看守に聞くと、
バケツを差し入れることは普通らしい
それから毛布も持って来てやれとのこと。


私はタンザニアで長く事業をして、
人々のニーズを知っているつもりだった。
しかし実際に欲しいものって、
わからないものだな…と痛感した。


来週は、バケツを買って差し入れします。
写真は去年の彼のタマユタカの畑です。

タンザニアのタマユタカの契約栽培畑



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