バニラ、はじめました

いつもパイナップルを買っているウルグル山の農家から、突然「バニラビーンズを買ってほしい」とお願いされて、最初は断りました。



バニラビーンズは、バニラの莢を収穫してから始まる、長期間のキュアリングという発酵熟成によって品質が決まります。

以前キュアリングを見学したことがあったので、とても難しいからムリだと思ったのです。しかし農家さんに何度も懇願されて、やってみることにしました。



はじめは緑色だったバニラの莢は、キュアリングが進むにつれてチョコレートのような色になります。そしてチョコレートのような香りもしてきます。



あれこれ調べてみると、これがタンザニアとウガンダ産のバニラの特徴らしい。スタッフは「チョコレートってこうやって作るのね~」と感心していました。

キュアリング期間中は、天日干ししているバニラビーンズの温度を毎日計測して、一定以上の温度になったら毛布にくるんで休ませます。

バニラビーンズといえばマダガスカル産が主流です。タンザニア産を使った事がある方は極めて少ないのではないでしょうか。

ご家庭でお菓子を作る方、本職のパティシエの方、自家製アイスクリームを作る方、個性のある香りを探している方に、ぜひ使って頂きたいです。



ブログに戻る