タマユタカの畑から

ドドマ州ムプワプワ郡の契約農家の畑に行ってきました。ここではタマユタカの契約栽培に熱心に取り組まれている農家さん3人を中心に、合計15人で組合をつくっています。

この組合は2022年に12.8トン出荷したのに、23年は0.2トンのみ。23年は1~2月に雨が降らず、3月の雨で苗を植えたものの、その後は乾燥が続き、ほとんど収穫できなかったのです。

サツマイモは苗を植えてから1週間の土壌水分がとても大切と言われます。この時期にしっかり発根して根が活着していると、その後はある程度乾燥していても収穫できるようです。

だから今回は12月の雨が始まったら、すぐ定植できるように例年より1ヵ月前倒しで準備を始めました。10月から苗床を作ってもらい、苗は基本的に自分で育てています。

イモの価格体系も変えました。ここではタマユタカの6割がS~Mサイズになります。小さいので加工に手間がかかります。でも干しいもにしてみると食味は良く、日本でも好評でした。

むしろ大きく育てると、生育時間が長いためか食味が落ちる。だから大きい芋を目指さない価格体系にしました。S~Mサイズの買取価格を上げたので、多少はモチベーションになったかも。

各農家の畑を歩いて、畝たての進捗状況と、苗の生育を確認しました。畝たては順調、苗の量と状態も良好。契約栽培8年目にして、契約農家が自前で苗を供給できるようになりました。

 

タンザニア・ドドマ州ムプワプワ郡のタマユタカ契約栽培農家の苗床

苗床の作りかたは、この写真の苗床のように川沿いの潅水できる畑に作る、定植する畑の一部に作る、自宅に家庭菜園のように作る等々…それぞれの作りかたに合理性があります。

畝たて&定植も順調で、まだ1月上旬なのに、予定の3-4割の定植が済んでいる状況。このまま1月中に順調に雨が降り続いてくれれば、6月頃には収穫を始められると見込んでいます。



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